trademark
細菌性髄膜炎とワクチンについて

1、細菌性髄膜炎って?

2、ワクチン
  接種回数
  費用
  予約


1、乳幼児の細菌性髄膜炎
(特にヒブ(Hib)と肺炎球菌について)

 脳や脊髄を包んでいる膜を髄膜といい、ここに炎症がおこる病気を髄膜炎といいます。髄膜炎の中でも特に「細菌性髄膜炎」はときに急速に進行して状態が悪化することがあります。現在の進歩した医学をもってしても死亡率が高く、後遺症を残す率も高い恐ろしい病気です。

 乳幼児(新生児を除く)の「細菌性髄膜炎」の原因の中で最も多いのが「インフルエンザ菌b型」という細菌で、これを略して「ヒブ(Hib)」といいます。そして次に多いのが肺炎球菌です。

 インフルエンザ菌というのは冬に流行するインフルエンザの原因である「インフルエンザウィルス」とはまったく別のものです。

 そのほかにもヒブ(Hib)は喉頭蓋炎、敗血症などを起こすことがあり、肺炎球菌は肺炎や中耳炎の原因になります。髄膜炎だけに限ってもヒブ感染症のために日本中で年間約30人の乳幼児が死亡し、約150人に後遺症を残しているといわれています。肺炎球菌による髄膜炎は死亡率も後遺症を残す率もヒブより少し高くなります。

2、ワクチン

対象年齢と接種回数


ヒブ(Hib)
肺炎球菌
生後2か月〜6か月
4回:
3〜8週間隔で3回、
3回目の7〜13ヶ月後に4回目
4回:
4週以上の間隔で3回、
3回目から60日以上あけて4回目
生後7か月〜1才未満
3回:
3〜8週間隔で2回、
2回目の7〜13ヶ月後に3回目
3回:
4週以上の間隔で2回、
2回目から60日以上あけて3回目
1歳
1回のみ
2回:
60日以上の間隔で2回
2歳〜4歳
1回のみ
1回のみ
5歳〜9歳
不要
1回のみ
ヒブワクチン、肺炎球菌ワクチンともなるべく早く接種を開始し、生後6か月までに3回すませることが理想です。それぞれ四種混合ワクチンなどと同日接種可能です。


費用

生後2ヶ月〜4歳児に関しては公費負担(無料)です。

予約
生後六カ月未満の方はご予約をお勧めします。電話予約可です。